ウィキペディアによると、代表的な自然農法の実践者と農法名は下記とのこと。
岡田茂吉~自然農法
福岡正信~自然農法
川口由一~自然農
木村秋則~自然栽培
ちなみに法律(JAS法等)では、有機農産物についての規格はありますが、「自然農法」「自然栽培」についてはありません。
1)岡田茂吉(1882~1955年)
自然農法で検索してみると、どうやら日本で初めて提唱し取り組みを開始したのは、岡田茂吉さんという方です。
この方は、世界救世教の教祖様です。土を清浄に保つため、「無肥料」「無農薬」を提唱。土からの「霊気」が作物を育てると説いたそうです。
福岡さんの自然農法と区別するため、のちに「MOA自然農法」となりました。
ガイドラインを読むことが出来ます。
『MOA自然農法ガイドライン』
https://moaagri.or.jp/profile/guideline
2)福岡正信(1913~2008年)
農家のご出身、農業試験場の研究員として研究をされていました。
「不耕起」「無肥料」「無農薬」「無除草」が原則。
ほとんど自然に任せる自然農法を提唱しました。
「粘土団子」と呼ばれる、様々な種を100種類以上混ぜた団子を使い、砂漠緑化にも尽力されたことでも有名です。
著書、「自然農法 わら一本の革命」は20カ国語以上に翻訳され、世界的なベストセラーになりました。
3)川口由一(1939年~)
農家のご出身、中学卒業と同時に農業を受け継ぎました。
「耕さない、農薬や肥料を持ち込まない、虫や草を敵としない」が三原則。
著書もたくさんあり、「自然農」という言葉を使っています。
「自然農」を学ぶ塾も各地で展開されています。
福岡さんの唱える自然農法に沿った考え方ですが、作物は放任せず、適切なお世話をするという考え方。
草は抜かずに刈り、草マルチとして使う、ビニールマルチは使わない、機械も使わずに鎌一本でやれる・・・などが特徴のようです。
4)木村秋則(1949年~)
著書だけでなく、映画にもなった有名な方ですね。
ウィキペディアによると「10年間の無収穫期間を経て、世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した日本の農家」とのこと。
無農薬・無施肥のリンゴ栽培って、世界初だったのですね!
著書もたくさんありますね。スピリチャル的な内容の本もあります。
その他にも調べてみると様々な農法があるようですし、呼び方も「自然農法」だったり、「自然栽培」だったりします。ほぼ「自然○○」の作物は、「無農薬」という部分は共通項のようです。
ただ今までは何となく、「農薬は体に悪そうだから無農薬がいい」くらいに思っていましたが、自然農法を学ぶと、「無肥料(無施肥)」であることが大切なのだとわかってきました。
「無肥料(無施肥)」でないと、農薬を使わざるを得ないということなのです。
この辺りについて、もっと詳しく知りたいという方は「Halu農法について」のコーナーもご覧ください。
いすみ市のレジェンド、自然栽培農家・棚原さんのインタビューもとても参考になります!
自然の力を野菜に – 自然栽培で持続可能な野菜作り、棚原さんのファーマーズライフ
自然栽培農家・棚原力さんインタビュー [野良的生活のススメ]
有機農法(いわゆるオーガニック)は有機肥料(動物性、植物性)を使いますし、使用可能な薬剤もあります。
『「有機」表示のできる農薬』
http://www.greenjapan.co.jp/yuki_hyoji_noyak.htm
人間って植物にも、「大きくなぁれ-」と「エサ」をあげたくなってしまうみたいですが、どうやら植物には「エサ(養分)」は不要なんですね。
そしてとても気になるのは、「不耕起」というところ。耕さないということですね。一口に「不耕起(耕さない)」と言っても、状況によっていろいろやり方があるのだとは思います。
本当にまるっきり耕さずに、ずっとそのまま作物を育てることが出来たら楽ですよねー。この辺り、もう少し詳しく勉強できたら、内容を皆さんと共有したいと思います。
自然農法について、わたしなりに調べたことを書いてみました。
でも本を読んで、考えているだけでは何も始まりません。まずは種をまくこと。
ぜひ一緒に植木鉢からでも、野菜やハーブを育ててみませんか?
『参考:小原 裕子, 秋山 邦裕「自然農、その限界とこれからの方向性」』