その後のキュウリくん

4日ぶりに夕方の畑に行きました。

畑の外はいろいろなことが起こり、最近は救急車とすれ違うことが多くなったと思いませんか。

畑に一歩踏み入れるといつもと同じ静寂な空気が流れ、それは変わることはありません。

雨の合間のどんよりとした誰もいない畑で、二時間余り急ぎ草刈り作業とうずら豆を26粒撒きました。

一人の時は特に鎌で手を切らないように必ず手袋をして、作物の茎にも刃が触らないように気を付けながら作業を続けていると、

目の前には緑だけが広がって、ウグイスや鳥たちの声はすれど、だんだん自分の存在が薄くなるような不思議な感覚になっていきます。

自分の姿は手元しか見えないので、視界に人の姿がないと、自分はここにいるのに、誰もいないという感覚に陥るのは理屈の上から理解ができますが、感覚としては透明人間が草刈りをしているというような意識になります。皆さんも経験があると思います。

暗くなるのでかつてないほどの高速草刈り機となった自分がまた不思議。

夏草に覆われた奥のカボチャの草刈りから進めて、日没前最後に一番手前のキュウリの様子を見たところ、

一つの苗がキュウリネットの下で地這キュウリと化していました。

しかも草の上に太くて短く先が曲がったキュウリが横たわっているではないですか。

茎を支柱にくくりつけると、すかさずキュウリ第一号の収穫の瞬間がやってきました。

なのに、車にそのキュウリとシソの葉4枚を置き忘れ、翌日のお昼に味噌きゅうりにして頂きました。まだまだ新鮮そのもの、子供の頃いつも食べていたおやつです。

「どうかな?」という気持ち少しと、期待いっぱいで頬張る。

「パリーン」、今までにないキュウリの食感❣

凄い弾力、水分が入る前に採ったので、硬いというより弾力です。

歯の弱いばあさんでもパリパリと音を立てて頂ける逸品。

歯ごたえと一緒に味噌が口の中で弾けるます❣❣

これはウリハムシに耐えて頑張った神様からのご褒美だと思いました。

「うん?誰のご褒美」もちろんキュウリへのご褒美で、そのご褒美にあやかったのが私ということになります。

自然農をやっている皆さんも一番キュウリちゃん、味わってみましたか❣

話は先だってのジャガイモの収穫にさかのぼります。

みんなイモが小さく出来が良くなかった様子でした。

でもジャガイモも神様からのご褒美、喜びという調味料が加わり、小さくもとても美味しかったのですが、

「この畑ではふつうにジャガイモはできないのかも!」と言うと、

野菜も畑も嫌いな相棒がキュウリを試食しながら言ったのです。

「だってじゃがいもは小さいのがジャガイモだろ!?スーパーで打っているのはあれは、肥料とやらで肥大した偽物だよ。昔親戚の農家で、売るジャガイモは大きかったが、自分で食べるジャガイモは小さかったよ。本物の野菜は何でも小さいんだよ」

大の野菜嫌いが分かったようなこと言いますが、そうかもしれません。

私たちは肥大した野菜や肥大した欲に、洗脳されてきたということかもしれません!

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